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患者さま、一般の皆さま PATIENTS AND GENERAL PUBLIC

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眼表面疾患の原因となる病気

予期せずに突然視力が失われてしまうと、その人の日常生活には支障をきたし、その後の人生設計も大きく変化することになります。例えば、医薬品の副作用によって発症するスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)、自己免疫疾患である眼類天疱瘡、熱傷・化学薬品による事故やその他様々な病気で眼の表面(瞼や眼表面の粘膜など)に障害が起こることがあります。これらの疾患などによって眼の表面に存在する幹細胞が障害された状態を、角膜上皮幹細胞疲弊症と呼びます。このような障害は年齢を問わず発症するおそれがあり、患者さまやご家族の皆さまにとっては、大きな不安にさらされることになります。サクラシーは、角膜上皮幹細胞疲弊症により生じた眼表面の癒着に対する治療法として開発されました。

眼表面疾患の原因となりうる病気の例として、以下のようなものがあります。

原因傷病名

症状

スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)/中毒性表皮壊死融解症(TEN)

国の指定難病です。薬の服用や感染症などの後、高熱、皮膚や粘膜の発疹などが生じます。非常に重篤な自己免疫性の疾患で命にかかわります。

眼類天疱瘡(OCP)

国の指定難病です。特に高齢者に多くみられます。免疫の不具合により自分の抗体が自分自身を攻撃してしまうことで、眼の粘膜にもびらんなどが生じます。

熱・化学外傷

熱傷や化学薬品が目にかかってしまうなどの事故です。

移植片対宿主病(GVHD)

白血病の治療で造血幹細胞移植(骨髄移植)をした患者さまに発症することがあります。骨髄ドナーの方の免疫細胞(リンパ球)が、移植を受けた患者さまの身体を攻撃してしまう免疫性疾患です。

再発翼状片

翼状片は、結膜(白目)部分の異常増殖により、角膜(黒目)にくっついてしまった状態です。治療しても再発することがあります。

眼腫瘍

瞼や結膜、涙腺などの眼表面にできる腫瘍があります。網膜や視神経など眼球の内部にできる腫瘍もあります。

これらのサイトもご参照ください。

ひろさきLIの取り組み

患者さまとご家族の皆さまが日常生活を取り戻し、笑顔あふれる人生を過ごしていただくことに貢献することを目的として、当社は、新たな再生医療技術の医療への実用化を進めています。

再生医療は、ヒト細胞を原材料として臓器・組織などの移植片を作り、それを治療に用いるという新しい技術です。ヒト由来の細胞としては、患者さま自身の細胞や体性幹細胞、間葉系幹細胞、または体細胞から作るiPS細胞などがあります。いずれも多くの研究機関において、それぞれ再生医療の実現を目指した研究開発が進められています。

当社は、これら国内の優れた再生医療技術の研究機関との提携や共同開発を行っています。最初の取り組みは、眼表面疾患の領域における再生医療でした。難病が原因で生じた眼表面疾患に対する臨床研究や臨床試験(先進医療Bおよび、医師主導治験)を進めていた京都府立医科大学眼科学教室と連携し、試験の結果をまとめて厚生労働省に提出、製造販売承認を取得しました。

ひろさきLIの取り組み

これにより、患者さまが病院でこの治療※を受けられるよう実現することができました。さらに、必要とされる患者さま全てに、この医療を届けられるよう、事業を進めてまいります。

※ヒト羊膜基質使用ヒト(自己)口腔粘膜由来細胞上皮シート 製品名:サクラシー)

対象とする疾患領域をさらに拡大させることも、当社の重要な目標です。整形外科領域での膝軟骨損傷や変形性膝関節症の治療として膝軟骨の再生に加えて、肝疾患の領域でも肝臓細胞シートといった新しい再生医療技術の開発にも取り組んでいます。

さらにこれら以外でも、新しい技術は常に探索をしています。今後、これらの疾患の患者さまとご家族の皆さまにも、豊かな日常生活を再び取り戻していただきたく、革新的な再生医療製品を早く提供するよう挑戦を続けてまいります。

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